++ Weekend Walker's 祭暦 ++

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根津神社・宮神輿

新聞に「根津・千駄木下町祭」のことが出ていた。別に神輿渡御などがあるわけではない地域のイベントだが、根津神社の宮神輿が公開されるというので寄ってみることにした。
夕方、根津神社に行くと露店は並んでいるが一つも開いていない。本番は明日ということのようだ。

根津神社(根津権現)は、五代将軍綱吉により世継ぎの六代将軍家宣の産土神として、宝永三年(1706年)千駄木にあった社を移し建てられた。
家宣は甲府宰相家から将軍家に養子に入ったので、根津の生まれだったようだ。将軍家の肝いりでいっぺんに格式が上がったという神社。
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造営記念の祭礼が、正徳四年(1714年)9月22日に、いわゆる天下祭、宝永祭として行われた。
この時、神輿3基が奉納されて御神幸に用いられた。その神輿は全て現存しており、今日見られるのは一之宮と二之宮。
天下祭は、日枝神社の山王祭、神田明神の神田祭と、この根津神社。ただし、根津は正徳四年の一回しか行われなかったという。
山王祭の行列が元和元年(1615年)、神田祭の行列が元禄元年(1688年)に江戸城内にはじめて入ったというから、根津神社は少し遅れて天下祭の仲間入りしたということだ。
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祭は2日間に渡り、氏子町内だけでなく江戸145町から50台の山車が繰り出したというから、盛大なお祭りだったようだ。
今残っている山車祭で50台も出る祭はどこにもない。深川の54基の神輿の壮大さ以上のものだっただろう。
それらの山車を従えて、この神輿が江戸城内で将軍の拝謁を受けたというから大したものだ。
2つの神輿は、さすがに贅を凝らした大神輿。飾りは後から加えられたものだそうだが本体は当時のものだそうで、そこらの町神輿とは貫禄が違う。
9月に行われる根津神社の大祭は2年に一度。神幸祭で毎回1基ずつ交代で渡御するという。
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ところが、3年後の2006年の300年祭では、3基の宮神輿が渡御する予定だそうで今から楽しみだ。
一度しか行われなかった根津の天下祭が再現されるのを見逃すことはできない。
一緒に飾られていた2頭の獅子は、「江戸根津権現神前額面之縮図」で宝永祭の神輿行列を先導する姿が描かれているそのもの。神輿と共に300年前のもの。
さて、天下祭が行われた年には、将軍綱吉も家宣もすでに亡くなっていたという落ちがついている。因縁めいた話だなぁ。
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このあと藍染通り、よみせ通りと、夕暮れの谷中を散歩して今日はお終いにした。
by weekendwalker3 | 2003-10-18 21:45 | 江戸天下祭